2006年2月

バグダッド日誌 ( 2006年2月1日 )

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バグダッド 日 誌 ( 2月1日 )

の世界は狭い ・ 先日 、 米海兵隊大佐に声をかけられ 、

ま 、 帰ったのかと聞かれ 、 話しを聞いてみると スマトラ沖地震の救助活動時に一緒に勤務されたとのこと 「 こんどは 、 何処のバトル ・ エリアで会えるか楽しみにしてい る 。 」 と話しておられた 。 ・ コアリション ・ オペレーションの同じオフィスで勤務するモンゴルの大佐から 、 「 俺は

米国防大学 のクラスメートだ 。 」 と言う話しを聞いた 。 また最近 、 韓国の先任連絡官が着任したため挨拶をすると開ロー番 「 俺は と米国防大学のクラスメートだ 。 」 という 。 「

は 、 私の東京勤務でのボスだ ! 」 と答 えると一気にうち解けることができ 、 何かと相談にのってくれている 。 ・ エルサルバドルの

と米陸軍幕僚大学でのクラスメートだ 。 」 と話し かけてくれ 、 第1次イラク復興支援群で当時

「 が指揮を執っている時に 、 幕僚としてお仕えしたことを 伝えると 、 大変喜んでくれ 、 この件以降エルサルバドルとは 、 大変仲がよい 。 ・ 昨日 、 パレスに調整にでかけた時に入りロのセキュリティ ・ チェック ・ ゲートで見慣れた顔の米陸軍女性中佐がいる 。 どこかで会ったかを確認しあったところ 、 私が2005年米統合軍幕僚大学に留学させてもらった時の同期生であった 。 彼 女は 統合幕僚大学を卒業後 、 米中央軍 ( タンパ ) で勤務し 、 3日間の予定でイラクに来たという 。 お互いに多少興奮 気味に昔話に花を咲かせていると 、 「 タンパで勤務している日本連絡幹部

を知ってい る ? 」 と尋ねられた 。 「 彼は 、 防衛大学校の同期生だ 。 」 と話すと 、 お互いにビックリ . . . ・ この他 、 海兵隊少佐が話しかけてきて 、 奥さんが日本人で京都出身という 。 奥さんの出身がわたしの妻の実家の近 所であったため名前を聞いて調べると 「 中学時代の同級生だった 。 」 という 。 ・ 不思議な縁でここバグダッドで勤務させてもらっており 、 色々な人のつながりの中で助けてもらっていることを実感し ている 。 本当に世界は狭い ? !

バスラLO日々業務報告 ( 2月1日1900 )

「 区分

バスラ空港

「 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

m

2 特記事項

2

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 IED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 司令部朝会議 ・ タ会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議 ( 4 ) 空路輸送調整 ( 5 ) 師団長表彰 ( 2 / 2 ) 、 J4会議 ( 2 / 10 ) 等調整

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議への出席

| 4 明日の予定

5 その他 ( 備考 )


バグダッド日誌 ( 2006年2月2日 )

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「 バグダッド 日 誌 ( 2月2日 )

はサムライだ ! ( マケドニア ・ 鬼瓦少佐談 ) 現在ナイト ・ シフト ( 夜7時 〜 朝7時までの勤務 ) でMNC - 情報部で勤務している は 、 各国の幕僚と伍して情報 分析にあたっている 。 「 第5次連絡斑がバグダッドに到着して早々 、 は命題研究チームのリーダーに指名され 、 2週間後にチームとし ての研究結果を情報部分析チーフ ( 米陸軍少佐 ) に発表しなければならなくなった 。 命題研究チーム ・ リーダーは通常バ グダッドでの勤務に慣れてから実施するらしいのだが 、 今回の研究テーマが難しく 、 だれもチーム ・ リーダーをやりたがら なかった 。 そこで情報部分析チーフが 「 、 やってみないか ? 」 というと 、 は 「 イエス 、 サー ! 」 と元気に答 えた 。 この時 、 は 、 情報部分析チーフが何を言っているか聞き取れず 、 「 つい 」 言ってしまったそうである 。 「 かくして 、 の試練の日々が始まった 。 マケドニア 、 ラトビア 、 アルバニア等のチームメンバーを率いて毎晩ミー ティングを持ち 、 仰々調々の議論を戦わせながら命題研究をすすめた 。 先日述べたように 、 時間に厳格なのは日本だけ で他の国はかなり余裕をもって行動する 。 このため 、 なかなか研究作業はすすまない 。 ミーティングをやっても言葉の壁 、 仕事のやり方の違い等で随分苦労していた 。 また慣れないナイト ・ シフトの生活のため疲れも大分溜っているようだった 。

昨日 、 夜8時から研究成果発表があり 、 見学に行くとデイ ・ ナイトスタッフが全員集まってきた 。 は 、 約1時間に わたり研究成果を発表したが 、 発表後に沢山の質疑応答があり 、 今回の発表の成否が一瞬にみてとれた 。

発表後 、 とともに命題を研究したマケドニアの鬼瓦のような顔の少佐が 、 私の所に来ては 、 良い仕事 をする 。

はサムライだ ! 」 と報告してくれた 。 「 また 、 情報部分析チーフに日本スタッフの仕事ぶりを聞いたところ 「 大変研究熱心で 、 礼儀正しい 。 凡帳面で時間に遅 れることがない 。 素晴らしい仕事をしてくれている 。 」 とのことであった 。 多少 、 社交辞令が含まれているとはいえ 、 大変嬉 しく思った 。

各国のスタッフがいやがる仕事を進んで ( ? ) 実施し 、 誠実にねばり強く仕事をする姿がマケドニアの鬼瓦少佐をして 「 サムライ 」 と言わせたのかもしれない 。 サムライ魂を見せてくれた は 、 今日から少しだけ枕を高くして眠れると思

う 。

バスラLO日々業務報告 ( 2月2日1900 )

バスラ空港

| 1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

6

2

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 IED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 司令部朝会議 ・ タ会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議 ( 4 ) 空路輸送等調整 ( 5 ) 師団長表彰 ( 2 / 2 ) 同行

| | 4

明日の予定

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議への出席 ( 3 ) CME会議調整 、 J4会議調整

5 その他 ( 備考 )


バグダッド日誌 ( 2006年2月3日 )

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バグダッド 日 誌 ( 2月3日 )

Oキャプテン ・ カザマのサムライ魂は不誠

MNC 「 ナイト ・ シフト ( 夜7時 ~ 朝7時までの勤務 ) で勤務している は 、 2週間に亘り研究命題のチーム リーダーして命題成果をまとめ 、 一昨日成功裏に成果発表を実施した 。 この間 、 大変な思いをしてチームをまとめ 、 命 題成果発表にこぎ着けたことは昨日記述した 。 昨晩 、 情報部分析チーフから新たな命題を付与されることとなった 。 しかしながら 、 またまた重たい命題を与えられたた め他国のスタッフは 、 見込みしてしまいチーム ・ リーダーをボランティアで引き受ける者はいなかった 。 そこで情報部分析チーフ ( 米軍少佐 ) が 、 「 昨晩の発表は素晴らしかった 。 どうだい 、

? チームリー ダーをやらないか ? 」 と言われてしまった 。 前回は 、 チーフが何を言っているか聞き取れずチームリーダーを引き受けて しまったが 、 今回ははっきりと聞くことができた 。 「 Why don ' t you . . ? 」 のチーフの一言が のサムライ魂に火を つけた 。 「 Off course ! My pleasure ! 」 と返答してしまった は 、 また2週間後に命題成果発表をすることとなった 。

チームリーダーは 、 なかなか大変な役割を担うことになるので2回連続で実施することは 、 いままでほとんど無かったと のこと 。 まして着任早々チームリーダーを実施し 、 更に2回連続で実施するのは前例のないことである 。 日本コンテナに帰ってきて 「 つい 、 引き受けてしまいました 。

ど 工枕を高くして眠れたのも昨晩1日だけ 。 今晩から また他国スタッフとの深夜のミーティングは始まり 、 二の試練の日々は続く 。

バスラLO日々業務報告 ( 2月3日1900 )

バスラ空港

1 聖戒態勢

( 警戒態勢 ) :

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ] の将来計画 、 IED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 ( 3 ) 定例会議への出席 : 司令部朝会識 ・ タ会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会論 ( 4 ) 空路輸送等調整 ( 5 ) CME会議調整 、 J4会談調整

4 明日の予定

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議への出席 ( 3 ) CME会議調整 、 J4会論調整

5 その他 ( 備考 )

14


バグダッド日誌 ( 2006年2月4日 )

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バグダッド 日 誌 ( 2月4日 )

○ライフ ・ ラインのありがたさ

バグダッドは昨日から南黒が激しく 、 この影響で停電が続いている 。 昨日は朝6時から午後2時まで 、 夜は8時策 から停電し 、 未だ復旧していない 。 日本コンテナのとなりにある米軍のプレハブは 、 豊根が吹き飛び 、 和 ・ 椅子 ・ 本棚 等を基県南の中運びしていた 。 日本コンテナはオーストラリア連帯幹部をして 「 ハイテク ・ アーマー ・ ボックス 」 と言わしめるほど充実しており 、 理想が 飛ぶ等の心配は全い 。 停電中も日本コンテナ専用の発電機を利して通信を確保できる状態になっている 。 他国 の連粧幹部が 「 お手上げ ! 」 状態のなかでも最低限の業務がでる環境は 、 本当に有り難い 。 「 しかしハイテク ・ ボックスにも弱点はある 。 日本コンテナはその機密性の良さから 、 常に換気扇をわす必要があり 、 室内の二酸化炭素が多くなるとセンサーが反応し 、 書告音を鳴らす仕組みになっている 。 しかし 、 事業となると通信機 料の電力確保が精一杯で 、 エアコン ・ 換気扇はもちろん二雄化炭素警告センサーさえも使用できない 。 ドアを少し け 、 部礎を換算する必要がある 。 バグダッドとはいえ 、 この時期は夜になると冷え込み2 ~ 3℃くらいまでさがる 。

運の悪いことに夕食費コンテナに戻る途中に大雨となり 、 濡れ味となってしまった が 、 郡題に戻った時は既 に伴置し 、 震える夜を過ごすこととなった 。

ナイトシフトのは 、 勤務前にシャワーを浴びるため田んぼの様になった道を本意雨の中歩いていった 。 しか し断水のためシャワーは使えず 、 結局泥だらけになって帰ってくるしかなかった 。 バグダッド市内は通電時間が平常でも4時間 ~ 6時間しかなく 、 水不足は常態だ 。 キャンプ ・ ビクトリーでは 、 停電し ても司令部 ・ 食営の電力は常に戒しているため 、 業務に支障はなく 、 暖かい食事がとれ 、 飲み水は十分に確保して ある 。 それでも停電 ・ 断水の回は 、 大変な不便を感じる 。 グダッド市民が停電 ・ 水不足に耐え復興を待ち望んでいる 気持ちを実感できた 。 また 、 この停電が真夏に発生したらと思うと 、 イラク国民のフラストレーションが特に夏に高まる のも分かる気がする 。

バスラLO日々業務報告 ( 2月4日1900 )

|

|

| バスラ理

} 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

2 特記事項

| 3 本日の業務

| 11 相关术对肉

5SR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MNDS ] の将来計画 、 ED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 実例情報収集 : ( 3 ) 定例会落への出席 : 司令都朝会議 ・ タ会場 、 J2 ・ J3 ・ J9恵比統一会★ ( 4 ) 空路輸送等講座 ( 5 ) CME会議講座 、 J4会講調整

| 4 明日の予定 .

( 1 ) 情報保求対応 、 定例情報収集 | | | 定例会議への出席 39 CME☆業調整 、 J4会銭制整

| 5 その他 ( 備考 )

「 .

.

. 6


バグダッド日誌 ( 2006年2月6日 )

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バグダッド 日 誌 ( 2月6日 )

○嵐の後遺症

2月3日 ~ 4日にかけてバグダッドは大荒れの天気となった 。 この影響で停電は2月3日 ~ 5日にかけて続き 、 昨日タ にようやく通電した 。 しかしながら本日になっても時折停電が発生しており 、 完全復旧には遠い状況である 。 「 我々日本隊コンテナはキャンプ ・ ビクトリー内の通称コアリション ・ ストリートに面した場所にあり 、 各国の連絡幹部の事 務所が並んでいる 。 コアリション通りを通ってみると嵐のため屋根が吹き飛ばされたプレハブは 、 先日この日誌に記述し た日本隊の隣のプレハブだけではなく 、 コアリション ・ ストリートに面する5ヶ所のプレハブ事務所の屋根が吹き飛ばされ ていた 。 このうちポーランドの事務所は全壊しており 、 先日の嵐の爪痕を見る思いだった 。 「 日本隊についても嵐の影響が出ており 、 テレビ電話 ・ ファックス 、 電話が停電 ・ 雷の影響でヒューズが飛んでしまったよ うで使用できない状況となってしまった 。 日本にこれらの故障を連絡すると 、 物品の交換 ・ 当面の対応について素早いケ アーをして頂いた 。 いつもながらの日本からの手厚いサポートにバグダッド連絡班一同感謝しております 。

( バグダッド連絡班一同 ) ○アメリカン ・ フットボール 「 アメリカン ・ フットボールのチャンピオンシップを決める 「 スーパー ・ ボール 」 がイラク時間の朝4時から実施された 。 この ため 、 最近の米軍との調整は 、 まずアメフトの話題からはじまるのが通例となっており 、 今日は 、 結果に関する話題で調 整にならない程であった 。 スーパーボールは 、 アメリカ人にとっては 、 「 特別のイベント 」 のようでその熱狂ぶりはすごかった 。 昨日のケーシ大将に 対するモーニング ・ レポートの情報要約は 、 まず 「 スパー ・ ボール予想 」 が報告され 、 報告会場が大爆笑となっていた 。 ま た 、 本日のモーニング ・ レポートは通常7時30分から開始するところ 、 「 スーパー ・ ボール 」 のため9時からの報告となっ た 。 また 、 本日の夜にはライブで見れなかった人のためにビデオ上映を実施することになっている 。 しかしながら 、 米軍の熱狂とは対照的に英 ・ 豪軍等コアリションの冷ややかな態度が印象的だった 。

「 バスラLO日々業務報告 ( 2月6日1900 )

バスラ空港

1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

eg

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 IED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 幕僚会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議 ( 4 ) 空路輸送等調整 ( 5 ) C - IED会議への出席 ( 6 ) CME会議 ・ J4会議調整 ( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議 ( 3 ) CME会議 ・ 4会議調整 ( 4 ) 空路輸送等調整

4 明日の予定

5 その他 ( 備考 )


バグダッド日誌 ( 2006年2月7日 )

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・ バグダッド 日 誌 ( 2月7日 )

Oアニバーサリー ( 記念日 )

本日の朝の指揮官報告 ( BUA ) において 、 重要事象 ( Significant Events Undergoing ) の中で 、 今後の記念日等が報告 」 されていた 。 2月23日 「 砂漠の嵐 」 開始記念日 、 3月3日湾岸戦争終戦記念日 、 4月9日イラク ・ フリーダム ・ デイ 、 4月28 日サダムフセイン誕生日等 . . . 「 余りにもアニバーサリーと言う単語を聞いるうちに 、 今日は第5次業務支援隊が日本を出国して丁度1ヶ月となる 「 ワン マンス ・ アニバーサリー 」 と言うことに気づいた 。 出国して 「 もう1ヶ月 」 、 「 まだ1ヶ月 」 と感じるかは本人の気持ち次第だが 、 私個人としては完全に業務に慣れたとはいえず 「 もう1ヶ月 」 が過ぎてしまったというのが本音である 。 しっかりと業務に 精通し 、 できるだけ精度の高い仕事ができるように努力していきたい 。 「 この1ヶ月間沢山の方々にお世話になり 、 また支えられて勤務させてもらっていることを感謝したい 。 今後も元気に油断 することなく頑張ります 。

Oトレーニング休憩

私が勤務しているオフィスには 、 モンゴル 、 ポーランド 、 カザフスタン 、 エルサルバドル等13カ国がコアリションと自国の 連絡調整のため勤務している 。

オフィス内は当然禁煙でそれぞれの連絡幹部は外に煙草を吸いに行く 。 私は煙草を吸わないため休憩時の輪に入る ことはなかった 。 「 しかしながら 、 1週間ほど前から休憩所の近くにベンチプレス 、 スクワット 、 ダンベル等のトレーニングセットが設置され た 。 そこで私は業務が煮詰まってくるとベンチプレス 、 腹筋等トーレニングをしはじめた 。 すると他国の煙草を吸っていた 連絡幹部もトレーニングの輪に加わりはじめた 。 今はコアリション連絡幹部全員が朝 ・ 夕の2回のトレーニング休憩を楽 しんでいる 。 約10分ほどのトレーニング体題で頭をリフレッシュさせ 、 話もはずみ 、 健康にも良い一石三鳥の効果がある 。 さらに休憩所近くに所在するNMC - C9の事務所の米軍もあつまって休憩場はなかなか壮観な光景となっている 。 三日 坊主にならない様に頑張りたい 。

バスラLO日々業務報告 ( 2月7日1900 )

区分

バスラ空港

1

警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

Eg

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 ED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 幕僚会議 、 J2 ・ J3 ・ J日認識統一会議 ( 4 ) 空路輸送等調整 ( 5 ) CME会議 ・ J4会議調整

4 明日の予定

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議 ( 3 ) 空路輸送等調整 ( 4 ) CME会論調整

5 その他 ( 備考 )


バグダッド日誌 ( 2006年2月8日 )

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| バグダッド 日 誌 ( 2月8日 ) |

○原子力潜水艦 「 オハイオ 」

多国籍軍コアリション ・ オペレーション部で私以下3名が 、 日本とコアリションの連絡 ・ 調整として勤務している 。 この 部にはMND ( SE ) の連絡幹部を支援をする米軍スタッフがおり 、 「

「 」 という 。 彼は 、 なかなかの 「 ナ イス ・ ガイ 」 で 「 サブマリーナ ( 潜水艦乗り ) 」 そして 、 大変な親日家である 。 日本隊の支援を積極的に実施してくれ 、 陸 ・ 幕 ・ 人事部長のサマーワ訪問におけるヘリ等の細部調整や時間変更を親身になって支援してくれた 。 また 、 日本での 大雪のニュースを知り 、 「 日本隊の家族は大丈夫か ? 」 と心配してくれている 。

本日のニュースで米海軍原子力潜水艦オハイオ 」 をグレードアップさせたとの記事をみて 、 彼に 「 オハイオが新しく なったそうだね 。 」 というと彼は 、 「 オー ・ オハイオ 」 と目を輝かせて反応してくれた 。 「 いつも日本ばかりに気を使ってもらっているので こちらも君のことを気にしているのだよ 。 」 というつもりだったのだ が 、 次に彼から発せられた言葉は 「 オハヨウゴザイマス 。 」 でがっかり . . 。 原子力潜水艦だと説明して二人で大爆笑 ! 日本ではさむい 「 オヤジ ・ ギャグ 」 だが 、 二人で腹の底から笑い合った 。

○サージャント ・ メイジャーは偉大なり いまだ 、 先日の嵐の影響を引きずっており 、 我々の専用事務所 ・ 日本コンテナの停電が1日に何度もおきる 。 がメイヤー ・ セル ( キャンプ ・ ヴィクトリーの業務隊 ) に何度も調整に行って修理を要請しているが 、 なかなか修理に 来てくず 、 修理に来てもいい加減なもので 、 その後も停電が頻繁に発生した 。

がたまたま食堂でメイヤー ・ セルのサージャント ・ メイジャー ( 最先任軍曹 ) に会い 、 日本隊が困っていることを 話すと分かった 。 すぐ直してやる 。 」 と言うや 、 すぐに業者がやってきて修理をはじめた 。 なかなか上手くいかなくなる と業者の親分まで出てきて修理をし始めた 。 が苦労した調整は何だったのか ? と思うと同時にサージャント ・ メイジャーの影響力の強さを改めて感じた 。 今後もこの手の調整は にお願いしよう !


バグダッド日誌 ( 2006年2月10日 )

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バグダッドLO日々業務報告 ( 2月10日 1830 )

( 1 ) サマーワに直接影響を及ぼす脅威情報

なし ( 2 ) イラク全域に係る脅威レベル

サマーワ及びバスラは 、 バグダッド及びモスルは

警戒態勢等

、 ラマディ

2 特記事項

情報収集及び連絡調整

3 本日の業務

情報収集及び連絡調整

4 明日の予定

5 その ( 備考 )

バグダッド 日 誌 ( 2月10日 )

Osustainment ( 部隊を維持するために )

MNF - 1情報部で勤務する米陸軍少佐と昼食をしていた時 、 「 バグダッドでどのくらい勤務するのか ? 」 との質問 をされ 「 約6ヶ月だ 。 」 と答えた 。 すると 、 「 Pretty good for you 」 との反応がかえってきた 。 米軍のOIFにおけるロ ーテーションは陸軍は1年 、 海軍 ・ 海兵隊が6ヶ月 、 空軍は4ヶ月だそうだ 。 陸軍は 、 1年の派遣中に2週間の休暇が 1回与えられ 、 アメリカへのエア ・ チケットとホテル代が支給されるそうである 。

各車種間におけるローテーションの長短がある理由は分からないが 、 「 陸軍は部隊交代の際に 、 装備もすべて 入れ替えるため 、 あまり頻繁に交代はできないのだろう 。 」 と話していた 。 ちなみに海兵隊は6ヶ月交代ではあるが 、

ほとんどのものが半年間 、 原隊にもどり 、 またイラクに派遣されるそうである 。 米軍のローテーション事情はなかな か厳しそうである 。

昨晩 , MNC - 1情報部でナイト勤務している が 、 眠気が最も強くなるであろう午前2時頃に激励に行った 。 情報部に行く途中 、 MNC - 本部 ( Joint operation centar ) の前を通るので中の様子を確認すると 、 毎朝私が 指揮官報告に参加している時以上に活気のある幕僚活動を実施していた 。 最も忙しいであろうC - 3のBatte Major ( MNC - Iの運用幹部 ) と偶然目があい 、 少し話をすることができた 。 彼のポジションは 、 3人で12時間シフトを組ん でいて 、 「 今日はナイトだから楽だよ 。 」 と話していた 。 激職の運用幹部以外のほとんどは2人で12時間シフトで動

務しているそうだ 。 「 中隊長上番時に3夜4日の中隊検閲を受関した際 、 文字通り不眠不休で頑張ったが 、 最後の夜は意識が朦朧とし ていたのを思い出す 。 4日で状況が終了すると思えば眠らずに頑張れるが 、 実オペレーションは 、 終わりのないこと を前提に勤務すべきだと当時の自分を反省した 。


バグダッド日誌 ( 2006年2月11日 )

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バグダッド 日 誌 ( 2月11日 )

Oイラクでアメリカの生活を可能にする

昨日 、 米軍は陸軍の部隊交代の際に全ての装備も入れ替えることを述べたが 、 米軍の物量作戦には驚かされる ことが多い 。 日常生活においてもアメリカでの生活になるべく近づけようと努力している 。 日常生活 ・ 厚生面については 、

という米軍の労務 ・ 役務を一手に引き受けている ・ 民間会社 ) が担当し 、 食堂 、 宿泊施設 、 PX 、 洗濯 、 清掃 、 ゴミ 、 シャワー等々 、 あらゆる面で我々の生活を支えてい る 。

食堂は主にインド人を雇用して調理 、 配食 ( バッフェスタイル ) 、 残飯捨て等を実施させている 。 メニューは豊富で 」 ついつい探りすぎてしまう 。 またオーダー ・ コーナーに行けば 、 朝はオムレツ 、 昼夜はハンバーガー 、 焼きそばのよう なものを目の前で調理してくれる 。 またサーティー ・ ワン ・ アイスクリームも食べ放題である 。

宿泊施設は 、 階級ごと作りは若干異なるが 、 大佐以上は8畳程度の大きさのプレハブに1人 、 幹部は2人 、 軍曹は 3人

で宿泊しており 、 シャワー ・ トイレは共同である 。 シャワーは24時間使用でき るが水は貴重なためコンバット ・ シャワー ( 5分以内のシャワー ) が糖務づけられている 。 ( 日本隊は 、 日本から送ら れた対弾用コンテナ ( 事務所兼用 ) で宿泊 、 このためトイレシャワーは遠い ) 「 体育館は 、 市ヶ谷 ・ 住友ビルのスポーツクラブの10倍はある規模の器具が設置されており 、 また新しく対弾用ジ ムを建築中である 。 GYMに行く際も 、 ID ・ 武器は携行する 。 また 、 あまり使用されていないそうだが屋外プールも一 応ある 。 「 PXは 、 各キャンプに体育館のような大きさのものが1 ~ 2あり 、 隣接してビザ ・ ハット 、 スターバックスのようなコー ヒー ・ ショップ 、 サブ ・ ウエイ ( サンドイッチ ) 、 現地おみやげ店等がある 。 食堂が発達しているにも拘わらずファース ト ・ フード店が結構はやっている 。

洗濯は 、 主にフィリピン人が雇用されており 、 布製の洗濯袋にいれて出せば 、 約2日後 、 畳んだ状態で出来上がっ てくる 。 もちろん個人がお金を払う必要はない 。

掃除は 、 ヒスパニック系の人が多く 、 司令部のフロアからトイレにいたるまで綺麗に清掃している 。 先日の罠で倒 れた木等も翌日にはすべて片づけられていた 。 「 その他 、 レンタカーショップが3軒 、 映画館があり 、 驚くべきことにディスコまである 。 ディスコは毎週金曜夜に聞い ており軸闘服 ・ 武器携行 ・ アルコール類は一切なしであるが 、 若い隊員であふれているそうである 。

は 、 「 民間でできることは民間で 。 」 を体現している 。

バスラLO日々業務報告 ( 2月11日1900 )

バスラ空港

1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

2 特記事項

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 ED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 幕僚会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議

4 明日の予定

5

その他 ( 備考 )

0 周波数使用状況調査回答 ( サマワに確認 ) 0 会計会識データ報告→クウェート分遣班へ


バグダッド日誌 ( 2006年2月12日 )

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バグダッド 日 誌 ( 2月12日 )

OWhat is SHINTO ? バグダッド入りして最初の日曜日に 、 パンドの練習だと思って行った日曜礼拝に 、 毎週行くようになった 。 私は敬定な キリスト教信者ではないのだが 、 英語の勉強のためと 、 曜日の感覚を失わないため 、 毎週日曜日午前6時の日曜礼拝 は良いチャンスだと思い 、 これからもできるだけ参加しようと思う 。 「 礼拝は 、 歌から始まる 。 毎週違う歌を毎週違うボランティアのバンドの演奏で参列者全員で歌う 。 私は歌を知らない ので 、 ただ歌詞を誌んでいるだけである 。 その後 、 聖書にある詩をみんなで読み上げ 、 チャペラン ( 宗教職種 ) の大佐 が説教を始める 。 この説教は 、 当然のことながら毎週違うのであるが 、 興奮しやすい大佐と 、 冷静な大佐がいて 、 なか なか面白い 。 興奮しやすい大佐は 、 話が佳境に入ってくると声を荒げて説教をする 。 あまり話のわからない私は 、 声を 荒げる場面になると怒られているような気分になり 、 その場にいるのが辛くなってくる 。 その説教は約40分近く続く 。 そ の後 、 キリストの血を現す葡萄ジュースと 、 肉を現すせんべいのような物を食し 、 お祈りを捧げて約1時間で終了する 。 「 ある日の礼拝後 、 そのチャペランの方々と朝食を共にすることになった 。 当初の話は 、 趣味の話とか 、 ここバグダッド の勤務の話だとか 、 一言で話すことのできる話題だったが 、 次第に宗教の話題にかわってきた 。 私の向いで食事をし ていたチャペランの中佐がキリスト散を知っているかどうか聞いてきた 。 私は 、 イエス ・ キリスト ( ジーザス ・ クライスト ) と キリスト教の基裏くらいは映画やテレビ等で見たことがあると答えた 。 中佐は満足そうに微笑んで言った 。 「 良いことだ 。 では 、 キリスト教がどのようなものか 、 教えてあげよう 。 父 ( 信者は神様のことをこう呼ぶ 。 ) は 、 地球を創 造し 、 大地を創造し 、 生命を創造し 、 我々人間を創造し * * * 」

彼の話は延々と続いた 。 次第に一緒に食事をしていた他のチャペラン達も 、 一人去り 、 二人去り 、 気が付けばその人 の話を聞いているのは私だけとなってしまった 。 や

が 会議に行く時間が迫っているが 、 断ることもでき ず 、 結局終わるまで聞いてしまった 。 さあ 、 立ち上がろうと思ったとたん 、 「 神道について教えてくれ 。 」 といわれた 。 彼が キリスト教をああまで詳しく述べてくれたのに 、 私が 「 時間がない 」 と去るわけにはいかず 、 説しようとしたところ , 日 本語でも上手く説明できないことに気が付いた 。 結局 、 「 日本人の心の中には 、 ありとあらゆるものに神様がいて 、 それ ぞれがそれぞれの神様を信仰していて 、 その象徴として神社がある 。 」 等のことを簡単に説明した 。 中佐はうなずいて いたが 、 次に 「 じゃあ 、 仏教は ? 」 と問われて 、 また困ってしまった 。 結局 、 「 先祖を敬い 、 感謝していて 、 その象徴がお寺 である 。 」 等という単調な説明に終わってしまった 。 上手く説明できないことを詫びると 、 中佐は 、 「 いいんだ 。 宗教が難 しいのはよくわかる 。 それより 、 今度キリスト教のビデオを 、 君のオフィスに持っていってあげるよ 。 」 と言って朝食を終 えた 。 ビデオはまだもらっていないが 、 それよりも 、 日本を勉強しなくては … 。

バスラLO日々業務報告 ( 2月12日1900 )

バスラ空港

「 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

E8

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 NED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 事僚会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議 ( 4 ) J4会微調整

4 明日の予定

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 | ( 2 ) 定例会議 ( 3 ) 空路輸送等調整

5 その他 ( 備考 )

22


バグダッド日誌 ( 2006年2月13日 )

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| バグダッド 日 誌 ( 2月13日 )

○時差

バグダッドと日本では 、 時差が6時間ある 。 こちらからみたら日本時間はプラス6時間であるが 、 私は何度か電話 で大失敗した 。 うっかり東京に電話したら相手の家では 、 真夜中だった 。 夜中の電話ほど驚くものはない 。 私は非 礼を詫びたが 、 自分の至らなさが情けなかった 。 相手に思いやりの気持ちがあれば 、 当然気がつくべきであった 。 それ以来 、 緊急時以外で日本に電話するときは 、 プラス6時間プラス6時間 ” と念仏のように唱えて日本時間を確認 してからするようにしている 。 Oバグダッド連絡班それぞれの充実 ・ 食堂に毎週日曜日2100から 「 サンボ ( ロシアの柔道 ) ・ ジュージュツ 」 の練習をしているとの案内があったため 、 柔

道に心得のある私は 、 喜び勇んで柔道着を携えジムに行ってみた 。 しかしながら 、 200cmぐらい身長ある米兵一人 が鏡の前で座禅を組んでいただけで 、 練習は実施していなかった 。 柔道との異種格闘技練習は実現せず 、 次の機会 にトライしたい 。

は 、 多国籍軍の情報スタッフとして朝7時 ~ 夜7時のデイ ・ シフトで勤務しているが 、 忙しい勤務期間の合 間を縫って夜10時頃からジムで体を動かしシェイプアップに心がけている 。

では 、 空手道を長年修行しており 、 日本コンテナ裏に廃材により巻薬を作成し 、 出勤前の零細時間を活用し て稽古している 。 彼は日本から杉板を試割用に持参しており披露する機会をうかがっている 。

は 、 ここバグダッドでは射撃訓練ができないため 、 射撃予習のみでは飽きたらずに自ら的を作成してモデ ルガンによる射撃訓練を実施している 。

は 、 米軍との音楽バンド練習に初参加した 。 食堂でバンドの演奏を披露する日もそう遠くないのでは . . . 乞う ご期待 ! こちらは 、 それぞれが慌ただしい中にも充実した毎日を送っております 。

バスラLO日々業務報告 ( 2月13日1900 )

バスラ空港

1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

2

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 IED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : 情報要約書 、 MND ( SE ) SITREP 、 MSR ・ ASR脅威情報等 ( 3 ) 定例会議への出席 : 幕僚会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議 ( 4 ) 空路輸送等調整 ( 5 ) J4会議調整

4 明日の予定

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議 ( 3 ) 空路輸送等調整

5 その他 ( 備考 )


バグダッド日誌 ( 2006年2月14日 )

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バグダッドLO日々業務報告 ( 2月14日1830 )

( 1 ) サマーワに直接影響を及ぼす脅威情報

1 警戒態勢等

( 2 ) イラク空域に係る脅威レベル

サマーワ及びバスラ

バグダッド及びモスルは

ラマディは

なし

2 特記事項

情報収集及び連絡調整

3 本日の業務

( 1 ) 情報収集及び連絡調整 ( 2 ) SNRレポート 、 COAレポート提出

4 明日の予定

なし

5 その他 ( 備考 )

バグダッド 日 誌 ( 2月14日 )

Oインテ ・ シスメック ? ( アラビア語で 「 お名前は ? 」 )

多国籍軍司令部と日本隊の連絡調整を主任務とする私どは 、 毎朝7時30分から実施される 「 朝の指揮官 報告 」 に参加している 。 「 この時私はMND ( SE ) の席で 、 は少し離れた韓国LOの近くの席でこの報告を聞いている 。 報告終了後 、 私 はコアリション ・ オペレーション部の事務所へ 、 は 、 日本コンテナに戻り報告資料等を整理するのが日課であ

る 。

昼食前に日本コンテナに戻ったところ 、 が 「 今朝の報告会の時 、 イラク軍の人と友達になりました 。 」 と私に 報告した 。 話しを聞いていると何だか嫌な予感がする 。 どんな方か聞いてみると 、 「 先頭で 、 チョビ髭のいいオッサンでした 。 」 と言う 。 更に 言 うには 「 アラビア語で 話しかけ 、 挨拶もバッチリでした 。 インテシスメック ? と名前を聞きましたが 、 相手の発音が悪くて聞き取れませんでし た 。 階級はいつも座っているイラク人の方が偉そうでしたよ 。 すっかり友達になりました 。 」 と 昼食を二人で食べに行くと 、

「 あそこに座っているオッサンが今朝私の隣に座っていたイラク人です 。 」 と 手を振っている 。 私がその人を確認すると 、 米軍人も一目置いているイラク先任連絡官 「 フダイエ少将 」 その人であっ た 。 私の悪い予感が的中してしまったと思ったが時既に遅し 。 少将に挨拶してからのを食堂の隅に連れて行 き 「 厳しく指導した 。 も 「 まさかと 」 と思ったらしいが 「 友達ですから 。 」 と半分開き直っている 。

昼食後 、 食器を片づける所で 、 またフダイエ少将に出会ってしまったが 、 にこやかに挨拶してくれた 。 さすが米軍が 一目おくだけのことのあるフダイエ少将 、 失礼な日本人の話しかけにも気さくに答えてくれる懐の深い将軍だと感心し てしまった 。

16


バグダッド日誌 ( 2006年2月15日 )

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| バグダッド 日 誌 ( 2月15日 )

の夜なべ

はいつも明るく 、 「 シャキシャキ 」 業務を実施し 、 バグダッド連絡理のムードメーカである 。 また 、 大変研究盤 心で 、 コアリションのそれぞれの部隊が持っている装具等をよく見ている 。 変わった装備している兵士を見つけると ずっと目で追い続けて 、 更に検問等にいる兵士が銃をどのように保持しているか 、 弾倉は装着しているか等研究に余 念がない 。 散髪も得意で我々連絡理全員の散髪をし 、 自らの髪も見事にカットしている 。 衛生科職種のため 、 我々の健 康管理にも気を配っている 。 多彩な才能の持ち主だ 。 ただし に も弱点がある 。 それは 、 「 英語 」 である 。 普段我々日本人に対しては 、 お笑いネタを提供しいつも和 やかな雰囲気を慮し出してくれるのだが 、 一度外国人との会話になると急に無口になってしまう 。 せっかくの のさまざまな才能が外国人には分かってもらえず 、 いつも残念に思っている 。 ( ただし 、 昨日は小平で覚えたアラビア語 を使って

と友達になったと本人は思っていたが . . ) 本日はケーシ大将に対する各国の活動状況の報告書提出日であった 。 私が日本語で報告内容を起案して 、 サマー りの決済をうける 。 それをバグダッドで英訳してMNF - 1司令部に提出している 。 私が諸国益 ・ 報告で英訳する時間が とれなかったため 、 にまかせる事にした 。 最初は不安気だったものの薄め切りが迫っていたため 、 夜を徹して 仕上げてくれた 。 英語に不安があるとのことで再度サマーワに送付し 、 通訳幹部に添削をしてもらっただが 、 ほとんど訂正 箇所がなく報告締め切りに間に合わせることができた 。 「 今日も眠い目をこすりながら相変わらず 「 シャキシャキ 」 と仕事をし 、 笑いをふりまいている 。 ここに半年いて英語にも

慣れれば 「 鬼に金棒 」 となるか ? それともこのまま 「 引きこもるか ? 」 本人の努力次第である 。 これから彼には英語の調 整機会を多く与えてあげようと思う 。

○小平学校アラビア語教育 小平学校語学教育部での事前訓練は本当に役に立ったと実感している 。 ここでの実務が全て英語なので英語教育 が役だっているのは言うまでもないが 、 アラビア語も実に役立っている 。 小平で学んだアラビア語を駆使してイラク軍 フダイエ少将と懇意になった唯一の日本人がだ 。 実は私もアラビア語を駆使してトイレ 、 シャワー掃除の現 地使役のおじさんと懇意になった 。 私が行くといつもいて 、 あそこは水の流れが悪いからこっちを使えなどと教えてく れる 。 小平学校でアラビア語を真剣に学んだ成果は着実に出ている 。 改めて語学教育部長 、 室長 、 教官方そして

先生 、 先生に感謝申し上げる 。

バスラLO日々業務報告 ( 2月15日1900 )

バスラ空港

1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

2 特記事項

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 ED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : 情報要約書 、 MND ( SEISITREP 、 MSR ・ ASR脅威情報等 ( 3 ) 定例会議への出席 : 幕僚会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会識

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会識

4 明日の予定

| s その他 ( 備考 )


バグダッド日誌 ( 2006年2月16日 )

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バグダッド 日 誌 ( 2月16日 )

ケーシー大将との遭遇

はパレス ( 多国籍軍司令部は 、 フセインの建設した宮殿にオフィスを設けている 。 ) に調整に行った際にケーシー大 将に遭遇した 。 「 先日イラク軍先任LO フダイエ少将に馴れ馴れしく挨拶した件を 、 私に厳しく指導されたトラウマで 、

は思わず柱の 後ろに隠れてしまった 。 運悪くケーシー大将が自分のオフィスに入る手前で 、 だれかと立ち話をはじめ 、 そのすぐ柱の裏で身を 縮めている自分が客観的に非常に怪しく見えると思い動揺していた 。 すると 、 横からにこやかにフダイエ少将が手を振って

の方に近づいて来てしまった 。 もうパニック状態になってしまった 」 はフダイエ少将に挨拶もせず 、 用もないのに MNC情報部にいる のところに逃げて行ったそうである 。 この話しを正直に話した 「 は 「 高官に会った際の挨拶の仕方 」 を私からみっちりと教わる羽目になってしまった 。 じ後 高官と会った時は落ち着いて挨拶してくれると信じている 。

O 「 押忍 」 → 「 ビトリー 」 恥ずかしながら言い訳をさせていただくと 、 一応フダイエ少将には 「 ハーイ 」 と挨拶だけはしたのである 。 誰にあっても 「 ハーイ 」 ( 笑顔は欠かさず ) しか言えず 、 度々指導されるのではあるが . . さて 、 最近 、 班長の心遣いから調整に行く機会も多くなった 。 「 調整が終わるまで帰ってくるな ! 」 という暖かいお言葉と共に 快適なコンテナから追い出されるのである 。 「 お気に入りの調整先はKBR 。 洋梨体型の優しいマダムと中南米系女性 ( 29歳 ) が対応してくれる 。 そこには 、 いつも曹長ク ラスがたむろしていて中学校の保健室を思い出す 。 いつもいるのがジャイアンみたいな厳つい先任曹長 。 チュッパチャップスを くわえながら私を見つけるやいなや 「 オス 」 と大声を出す 。 前任者の影響が根強く残るここCamp Victoryなのである 。 初めて

会った時 、 「 オス 」 と笑顔で答えてやると 「 おまえはビクトリーと答えるんだ ! 」 ときつく指導され 、 それから数分間 「 オス 」 → 「 ビク トリー 」 を何回も練習させられた 。 マダムとの調整にはいり 、 英語を間違えたり 、 言葉に詰まったりすると曹長に 「 オス 」 → 「 ビクト リー 」 をやらされる 。 然しながら 、 正しい英語で一文言えるとマダム達が拍手をしてくれるのである 。 何て楽しい調整先なんで 」 しょう 。 このままだと帰る頃には英語の達人になってしまうんではないかと錯覚する一瞬である 。

今日 、 食堂の中央から響き渡る声で 「 オス 」 が飛んできた 。 反射的に 「 ビクトリー 」 である 。 班員みんなに友達なの ? と聞かれ る 。 一応友達なのかな ? ? 。 「 ハーイ 」 以外を話せることを尺度に友達と定義するなら 、 友達も増えたものである 。 BUAで席の 譲り合いをする作戦部副部長 、 ハートのチョコをくれる海兵隊大佐 、 フダイエ事件からサーを付けて挨拶してくれるイラク軍大 佐 、 変な日本語を教えてしまった韓国軍少佐 . . . 等々 。 あと一応フダイエ少将も入るのかな ?

班長の指導に怯えつつも 、 班長のいないところで友達づくりに励む今日このごろである 。 明日もまた 、 私の英語を理解してく れない米軍人のもとへ勢いに身を任せて元気に調整に出かけることでしょう 。

バスラLO日々業務報告 ( 2月16日1900 )

バスラ空港

1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

m

2

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 IED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : 情報要約書 、 MND ( SE ) SITREP 、 MSR ・ ASR脅威情報等 ( 3 ) 定例会議への出席 : 幕僚会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議 ( 4 ) J4会論調整

4 明日の予定

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議 ( 3 ) 指揮官会議 、 J4会議調整

5 その他 ( 備考 )


バグダッド日誌 ( 2006年2月19日 )

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バグダッドLO日々業務報告 ( 2月19日1830 )

( 1 ) サマーワに直接影響を及ぼす脅威情報

なし ( 2 ) イラク全域に係る脅威レベル

サマーウ及びバスラは 、 バグダッド及びモスルに

1 警戒態勢等

ラマディは

2 特記事項

情報収集及び連絡調整

3 本日の業務

情報収集及び連絡調整

4 明日の予定

5 その他 ( 備

なし

| バグダッド 日 誌 ( 2月19日 )

0 マーチン大佐との再会

パレス ( 多国籍軍司令部 ) で実施された高官視察の調整会議に行く途中 、 「 日の丸のついた緑の戦闘服 」 姿の一目 で日本人と分かる私を見つけた米陸軍大佐が 「

を知っているか ? 」 と話しかけてきた 。 私が警備幹部としてお仕えしたことを伝えると 、 お互いに以前に会ったような . . という印象を持った 。

その方はマーチン大佐という方で 、 2年前CUTF - 7からイラク国内の多国籍軍が設営しているキャンプ全てを 、 警 備施設の面から評価しており 、 2004年3月にサマーワ宿営地を評価に来ていたのだ 。 当時スミッティのオランダ軍か ら聞いたマーチン大佐の評判は 、 「 とにかく基地警備の評価に厳しく 、 うるさい人だから気をつけろ 。 スミッティも沢山の 指摘を受けた 。 」 とのことだった 。 視察当日は 、 緊張しながらサマーワ宿営地の警備施設を案内をしたのを思い出した 。

当時の事をお互いに懐かしく話しあった 。 マーチン大佐曰く 、 「 口は 、 ダイナミックだ 。 」 、 「 当時ブリーフィング をしてくれたのはスマートだ 。 ( 第1次業務支援隊3科長 ) 」 と当時の事を大変詳しく覚えていてくれ 、 私に対しては 、 「 確か昼食会にいたよな ? 」 と恐るべき記憶力で当時の事を話してくれた 。 また 、 宿営地警備施設に関して強烈な印象 を持っており 、 「 四方が視認できる場所に宿営地を構え 、 道路からは離隔させていた 。 5mの場と3mの場を構成してあ り 、 運用的 ・ 戦術的に素晴らしい宿営地だった 。 VBIED等の対策は万全で私が評価したキャンプで最上位のものだっ た 。 キャンプ内は整然としていて 、 俺がテロリストだったら絶対に近づかない 。 」 と熱っぽく語ってくれた 。 マーチン大佐は現在タスク ・ フォース134 ( ディテイニー ・ オペレーション ) J3として 、 キャンプ ・ ヴィクトリーで3週間前 から勤務している 。 今日出会った大佐は 、 宿営地を評価に来た時のような厳しい評価官の表情はなく 、 2年ぶりの再会 を心から喜んでくれた 。 「 いつでも困ったことがあったら言ってこい 。 戦友の為に俺にできることなら何でもしてやる 。 」 と 言ってくださり堅い握手を交わした 。 人の縁の不思議さに感動し 、 また日本隊の心強い理解者を得た気がした 。


バグダッド日誌 ( 2006年2月20日 )

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| バグダッド 日 誌 ( 2月20日 )

O通信器材到着

2月3日 ~ 5日にバグダッドを想った越のため 、 キャンプ ・ ヴィクトリーは 、 停電を繰り返していた 。 このためテレビ電 話 、 スキャナー 、

が停電による過電圧により故障してしまい使用できない状態となった 。 こ のことを日本に報告すると素早く対応して頂いた 。 テレビ電話 、 スキャナー等はあまり緊急性がなかったため 、 「 次の 家族からの追送品を届けるついでで大丈夫です 。 」 と伝えたが 、 わざわざ別便を準備して送付してくれた 。 昨日夕に日 本コンテナに通信機材が届けられ 、 本日設置した 。 調達 ・ 運送時間を考えると担当の方は 、 大変なご苦労があったであろうと推察し 、 連絡班一同大変感謝しております 。 「 どうも有り難うございました 。 」

インターネットはMNF - Iから使用させてもらっている

という秘密区分のないネットワークで確認できて いたが 、 オリンピックが開始された頃からネットがダウンしてしまった 。 また 、 MNC - I情報部勤務者のブースでも同じ

が故障してしまい 、 ここ3 ~ 4日仕事にならなかった 。 今日からは 、 が設置できたため一同 、 胸を撫で下ろしている 。

トリノ ・ オリンピックに関しては 、 テレビのニュースによりオリンピックの結果のみ確認できるが 、 衛星テレビ自体がオ リンピックの放映権をもっていないためタイムリーな日本人の活躍が確認できなかった 。 「 の復旧によりイ ンターネットが確認できるようになり皆で大変喜んでいます 。 韓国LOがメダルラッシュで沸いているので 、 日本も一矢 報いて欲しい 。 「 頑張れ ! 日本 ! 」

( バグダッド連絡班一同 )

バスラLO日々業務報告 ( 2月20日1900 )

区分

バスラ空港

1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

ea

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 TED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 幕僚会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議 ( 4 ) J4会議 、 指揮官会議等調整

4 明日の予定

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議 ( 3 ) J4会議 、 指揮官会議等調整

5 その他 ( 備考 )

16


バグダッド日誌 ( 2006年2月24日 )

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バグダッド 日 誌 ( 2月24日 )

○小野寺群長からの電話 「 今朝0500頃ナショナルLOの所在する日本コンテナの電話が鳴った 。 この時間帯の電話は微妙である 。

日本時間は午前1100 、 統幕から電話がある場合は 、 我々の起床時間を考慮して 、 緊急の用事以外は朝6時以降 にしかかかってこない 。 「 緊急事態か ? 統幕 ・ からの気合いの電話か ? 最近へまはやっていないな ? 」 と自 問自答しつつ恐る恐る電話にでる 。 意に反して穏やかな声で聞え 、 「 何かありましたか ? 」 とのこと 。 こちらも何が何だ か分からず 「 どちら様でしょうか ? 」 と聞き返す 。 全く会話がかみ合っていない 。 すると 、 「 9次群長の小野寺です 。 」 と 聞き 、 またまた恐縮してしまった 。

群長から 「 今ほど電話がはいり 、 電話に出る前に切れてしまった 。 ダイヤル表示にバグダッド連絡班の電話番号らし き表示があったため 、 そちらに電話した 。 」 そうである 。 更に 「 上番してから 、 まだバグダッドの諸君と話をしていなかっ たから神様が電話をかけさせてくれたのかな ? 」 と話され 、 その後 「 バグダッド連絡班に対する暖かい激励 ・ お心遣い の言葉 」 を頂いた 。 思いがけず 、 群長と直接電話をする機会をもらい 、 また 「 いつでも困ったことがあったら 、 直接俺の ところへ電話してこい ! 」 とのこと 。 朝からさわやかな気分になり 、 「 今日も一日 、 サマーワのために頑張るぞ ! 」 と一日の活力が湧いてきた 。

○米軍ヘリ調整 イラクにVIP来訪者がある場合 、 多国籍軍司令部のSCJS ( セクレタリー ・ ジョイント ・ スタッフ ) が対応してくれる 。 昨日 、 日本からの来訪者のクウェート到着が遅れたため 、 フライト ・ スケジュールをすべて1日延期するように担当の

にお願いした 。 しかしながら 、 先日のサマラにおけるモスク爆破事案でヘリ支援すること自体が難しいと の回答だった 。 「 今回の来訪者は 、 柔道部の大先輩 ( 同行者は後輩 ) でヘリがとれないと . . 」 と涙目で調整すると 、 こちらの深刻 ? な事情を察してくれ 、 他の仕事をすべて後回しにして調整をかけてくれた 。 15時頃に 「 昨日より30分 早い時間ならなんとかヘリ支援をそちらに回すことができる 。 」 との返答をもらい 、 とりあえずフライトを確保してもらっ た 。 サマーワに確認すると 「 空自C - 130の運航の関係で逆に30分遅くピック ・ アップしたい 。 」 とのこと 、 サマーワの担 当も必死で調整している 。 このことを少佐に話すと早い分にはなんとかなるが 、 遅いのは 「 ホープレスだ 。 」 と大変残念 そうに話す 。

今日は 、 少佐と私の2人でC - 3AIR ( ヘリ調整先 ) にけんか腰で調整したが 、 努力むなしく支援は得ることができな かった 。 二人で憔悴しきって帰る途中 、 私の深刻そうな顔をみて少佐が 「 Are you O . K . ? 」 と聞いてくれた 。 「 この少佐は 、 レスリングをやっていて 、 私と同様に耳が少しきたない 。 体育クラブの上下関係も私と共感することが 多いそうで大変心配してくれた 。 「 私の想いは大先輩に通じるか . . ? 」

バスラLO日々業務報告 ( 2月24日1900 )

バスラ空港

1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

2 特記事項

3 本日の業務

Eg Esses Esse

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 ED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 幕僚会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議 ( 4 ) J4会議参加 ( 25日まで : 於スミッティ ) 、 指揮官会議等調整 ( 4 ) MND ( SE ) 副師団長サマワ来訪調整

4

明日の予定

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議 ( 3 ) J4会議参加 ( 25日まで : 於スミッティ ) 、 指揮官会議等調整 ( 4 ) MND ( SE ) 副師団長サマワ来訪調整

5 その他 ( 備考 )

J4会議参加のため 、 バスラ不在 ( ~ 25日 )


バグダッド日誌 ( 2006年2月26日 )

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バグダッド 日 誌 ( 2月26日 )

○エルサルバドルといえば 、

日本隊と大変仲の良かったエルサルバドルの大佐が本日早朝に帰国した 。 ほぼ毎日このエルサルバドルの大佐と カザフスタンの中佐とともに昼食に行くことを常としていたので大変寂しい 。 カザフスタンの連絡幹部も3月はじめに交 代の予定であり 、 本人は家族に会えるのを楽しみにしているが 、 「 お前と昼食に行けなくなるのは寂しい 。 」 と言ってく れる 。 エルサルバドルの大佐は 、 我々がバグダッドに到着したときに 、 自ら車両を運転して我々のコンテナ等荷物の運搬 を支援してくれた 。 また彼の一挙手一投足が軍人として洗練されており 、 尊敬に値する方であった 。 こちらに来るまで 、 エルサルバドルといえば 、 「 中米の小さな国 」 程度にしか知識はなかったが 、 今の私のイメージは あの

のエルサルバドル 」 という 「 大変信頼できる国 」 という印象をもっている 。 「 日本は 「 トヨタ 」 「 ソニー 」 等で有名であり 、 また日本隊も前任者の活躍によりコアリション各国から大変信頼されてい ると実感している 。

今後とも 、 この信頼を得続けることができるよう 、 少なくとも名誉を汚すことのないように 「 一挙手一投足 」 に気をつけ ていきたいと実感している 。

Oセレブレーション ・ ファイヤー

昨晩 、 好奇心旺盛な が 「 班長 、 上空に曳光弾が見えます 。 」 と私に報告し 「 ヘリを狙っているのですか ? 」 と聞いてくる 。 かなり派手に曳光弾があがっており 、 興奮気味に話す 。 丁度2年前にも同じような光景をサマーワで見 た私は 、 「 セレブレーションファイヤーだよ 。 」 と答えた 。 当時は 、 このような経験も知識もなかったため警備の観点で 「 バタバタ 」 したことを思い出した 。 イラクでは 、 結婚式やお葬式があると必ずこのようなセレブレーションファイヤーが

あがる 。 「 この派手さは 、 大きな結婚式でもあったのか ? 」 と真っ暗な空にあがる真っ赤な曳光弾を見ながら想像して いた 。


バグダッド日誌 ( 2006年2月27日 )

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バグダッド 日 誌 ( 2月27日 )

O日本人 ? イラクに ?

一人で食事をしていると 、 時々向かいに座った人が話しかけてくる 。 その多くが 、 沖縄 、 横田あるいは座間等で勤務 したことのある人で 、 日本で過ごしていた頃のことをよく話してくれる 。 また 、 子供が交換留学で現在日本にいる人だと か 、 一番好きな映画は 「 ラストサムライ 」 だという人だとか 、 本当に日本のことをよく言ってくれる人ばかりで有り難い 。 ( 最も 、 そうでない人は話しかけてくることさえしないだろうが … 。 )

ある日のこと 、 やはり一人で食事をしていたら 、 「 こんにちは 」 と日本語で話しかけてくる人がいた 。 「 こんにちは 。 日 本語が上手ですね 。 」 と答えると奥様が沖縄出身の日本人だという 。 沖縄に数年勤務して 、 多少の日本語は話せるが 、 挨拶程度だと謙遜する 。 彼は 、 空軍の予備中尉で 、 ここバグダッドには陸軍の建設技師のシビリアンとして勤務してい るという 。 キャンプヴィクトリー以外にも 、 バグダッド市内での建設工事やバグダッド以外のキャンプなどでの工事の監 督等 、 様々な建設現場で活躍しているそうだ 。 現在は 、 我々の事務所のすぐ近くのメイン通りの舗装工事を担当して おり 、 現地のイラク人を雇用して監督に当たっている 。 その工事は 、 日本の施設科部隊が実施すれば1週間もあれば 終わってしまいそうなものが 、 我々が来て1ヶ月 、 いまだに完成していない 。 彼に聞くと 、 器材の老朽化や粗悪な舗装 材料が原因で 、 二度手間三度手間になっているのだそうだ 。 現地人を雇用するのは難しいかと聞いてみると 、 「 簡単 だよ 。 彼等が言ったことの三倍を見積もればいいんだから 。 」 と 、 おおらかな返事が返ってきた 。 現在工事中のジムも 2 ~ 3ヶ月後には再着工するらしい 。 ということは 、 半年から1年後に再着工すると考えて良いだろう 。 ある日 、 その予備中尉が沖縄の 「 ちんすこう 」 を持って我々の事務所を訪ねて来た 。 それは 、 彼がバグダッドにいる 間 、 沖縄に帰国している奥様が送ってくれたものだ 。 バグダッドで 「 ちんすこう 」 を 、 それも米軍人からもらうというのも 、 不思議な気がする 。 世界は広そうで狭い 。 彼は約1ヶ月後に任務を終え 、 まず沖縄の奥様の実家でしばらくの休暇を

過ごした後 、 アメリカへ帰国する予定だそうだ 。 残された1ヶ月で 、 2 ・ 3件残っているプロジェクトを終えなければならな いらしい 。 帰るまでに 、 雨が降ると泥溶化する道路を何とかしてくれるよう要望すると 、 「 あのジムが終わったら着手す るかもしれないね 。 」 と言った 。 多分 、 そこは泥濘化のままだろう 。

その彼が 、 我々と写真を撮った 。 「 これを妻に証拠として見せる 。 」 と言う 。 何の証拠なのかと聞くと 、 彼曰く 、 「 ワイフ は 、 日本人がイラクにいるということを全く信じていないんだ 。 俺が 、 何度も見たと言っているのに 、 全く信じてくれない 。 今回 、 君たちと話ができて 、 写真を撮れたのは本当に良い機会だった 。 これで信じてくれるだろう 。 」 と嬉しそうに話し た 。 これで 、 奥様に 、 日本人がイラクにいるという事実を確証させるという 、 彼の最大のプロジェクトが達成できるわけ だ 。 我々も 、 安全に日本に帰るというプロジェクト達成まで 、 残り … 。

バスラLO日々業務報告 ( 2月27日1900 )

「 区分

バスラ空港

1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

( 1 )

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 ED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 司令部朝会議 ・ タ会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議 ( 4 ) 指揮官会議等調整

4 明日の予定

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議 ( 3 ) 指揮官会議 、 空路輸送等調整

5 その他 ( 備考 )