バグダッド日誌 (2006年4月21日)

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JAM Update : 21 Apr

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| バグダッド 日 誌 ( 4月21日 ) |

O腹八分目 本日午前中にパレス ( 多国籍軍司令部 ) に調整に行った帰りに 、 ゲートの気温を確認したら既に40℃を超えている 。 暑くなると食欲が落ちるのが通常なのだろうが 、 最近やらたに腹が減る 。 昨日も暑気払いに大きなTボーン ・ ステー キを平らげた 。 この肉がアメリカ産なら 、 日本ではヒステリックに反応して食べられないだろうなと想像しながら 、 美味し く頂いた 。

暑さに負けないように体が要求しているのか 、 よく食べて今週だけで体重が2kg増えた 。 体調は絶好調である 。 昼食時に 「 ピザとハンバーガー 」 を頬張っていると 、 隣に座った米海兵隊少佐がこちらをしきりに見ている 。 食事が終 わり 、 席を立とうとしたとき 、 隣の海兵隊少佐が 「 ハラハチブンメ 」 と私を見てニッコリ笑った 。 「 ハラハチブンメ ? あ一 、 腹八分目 ! ! 」 お互いに大笑いして別れた 。 「 食欲があることは良いことだと自分に言い聞かせ 、 今日も腹一杯食べて 、 日本隊のため 「 ハッスル ! ハッスル ! 」

○あ ! 本物だ 。 バグダッドもサマータイムになり 、 美しい夜明けとともに朝食を終え 、 通常であればコンテナに直帰する 。 猛暑になる 直前の一時の過ごしやすい瞬間である 。

ある朝 、 調整のため朝食帰りにパレス付近に立ち寄ることになった 。 そこには 、 司令官のケイシー大将と最先任上 級曹長の

の宿舎が堂々鎮座しており 、 パレスとともに朝日に映えて大変美しい 。 その宿舎から100 ~ 200mの所を歩いていると 、 数人の駆け足の実施者が出てきた 。 その集団は私の方に向かって走ってきた 。 後ろ から車が来ているが 、 その駆け足の集団を抜くこともなく 、 ゆっくりと走っている 。 ( 何か様子がおかしい 。 その車を見 るとハザードを点滅させながら 、 その集団の直後を追走しているようだ 。 駆け足の集団は前に2人 、 真ん中に1人 、 そ の後ろに2人で 、 どうも真ん中の人を取り囲むようにして走っている 。 ( やっぱり様子がおかしい 。 ) ようやく視認できる ほどの距離に達したとき 、 中央で走っている緑のTシャツを着ている人の顔に見覚えがあった 。 その人がこちらに向 かって軽く手をあげた瞬間 、 その人がケイシー大将であることが理解できた 。 ( あ ! 本物だ 。 生ケイシーだ ! ) 「 Good Morning Sir ! 」 「 Good Morning . 」 あわてた私は 、 カミカミになった英語で挨拶をすると 、 気軽に挨拶を返し走り去っていった 。 初めてお目にかかる生の ケイシー大将に挨拶ができ 、 この場所に勤務できることの有り難さを改めて噛みしめるのであった 。