バスラ日誌 (2006年4月21日)

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バスラ日誌 ( 4月21日 )

1 随想

軍人は 、 自分の所属する国家のみに忠誠を尽くしていればよいという時代は既に過去のものになり 、 国 際社会の平和と安定のために尽くす時代になっているのだとバスラで勤務してから思うようになった 。 もちろん政治的決断のもと国益のために献身するのが軍人にとって第一鑑であるのはいうまでもなく 、 各 国の軍人も自国の国益のために存在している 。 当然 、 我々自衛官もそうであろう 。 しかし 、 それだけでは 過去に戦った者同士が協力しあって仕事をしていることに説明がつかないと思う 。 これに対し 、 複雑に国 益が絡み合う国際社会においては 、 国家単独で国益の追求はできないから 、 敢えて協力し合うのだととい う現実的な意見があるかもしれない 。 中東地域に国益を有する国が複数存在するからこそ 、 イラクの戦後 復興にも複数の国が参加しているのだろう 。 しかし 、 各国軍人の真撃な仕事ぶりを見るにつれ ( もちろん 全てではない ) 彼らの根底には国際平和の追求というはてなき理想があるのではないかと思うのである 。

きれいごとかも知れないが … 。 2 最近 、 人や物の入れ変わりが激しくなってきた 。 英軍の部隊交代がはじまり 、 周りの人が次々に入れ替 わっていく 。 せっかく仲良く気軽に話していた人も 、 もう数日後には帰るからとうれしそうに私に話しか けてくる 。 見わたせば 、 私達が長老の部類になってきた 。 また 、 いつの間にかに幕僚長も

から に変わった 。 今度の幕僚長は 、 以前にもイラクで勤務された経験豊富な方だ 。 さら に 、 バスラ基地巡回バスも新車 ( まだ座席にビニールが掛かったままである ) に変わった 。 なぜか 、 運転 手まで変わり 、 仲の良かったケニア人運転手はいなくなり 、 ネパール人運転手になっていた 。 目まぐるし く周りが変化していく中で 、 周りに取り残されないようにするとともに 、 新たなる人脈を構成して 、 業

務に邁進していきたい 。 3 本日快晴 。 バスラ3名 、 極めて健康 。

スミッティLO日々業務報告 ( 4月21日 )

区 分 1 警戒態勢等

変化なし :

Threat Level

2 特記事項

特になし

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応等

サマーワの治安情勢 、 デモ関連情報 、 英豪軍の情勢判断等 ( 2 ) 各種ミーティング等

英軍作戦会議参加

4 明日の予定

( 1 ) 情報要求対応等 ( 2 ) 各種業務調整等 ( 3 ) 各種ミーティング等

5 その他 ( 備考 )

明日の射撃訓練 RANGE1 : なし RANGE2 : なし RANGE3 : なし