バグダッド日誌 (2006年4月25日)

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バグダッド 日 誌 ( 4月25日 )

○武器手入 ここバグダッドは 、 24時間個人装備火器の携行が義務づけられており 、 武器がなければ 、 食堂へも入れない 。 バグ ダッド到着当初は 、 「 腰が重い 」 とか 「 歩きづらい 」 と感じたが 、 今は武器がないと非常に違和感を感じる 。 「 体重減少のため前回りが小さくなったらしく 、 弾帯の長さ調整を怠っていると 、 拳銃の重さにより知らないうちに弾帯 が斜め掛けになっていたようだ 。 現在 、 右腰骨付近に 「 拳銃づれ 」 ができてしまい 、 皮がむけて非常に痛い 。 しかしな がら 、 その痛さが銃の保持を想い出させてくれ安心感がある 。

毎週火曜日は武器 ・ 弾薬の点検を実施し 、 サマーワに異状の有無を報告する 。 この時には必ず武器手入れを実施 して 、 いざというときに手抜かりの無きように心がけている 。 今年のバグダッドは異常気象のようで 、 4月になってからも毎週のように雨が降っており 、 例年の如く砂題もある 。 油 断していると武器にはあっという間に錆がでて 、 また砂が入って作動不良となってしまう 。 雨で濡れた日 、 砂風の日の 武器手入れは欠かせない 。 本日は火曜日 、 心をこめて武器に萌が無いか確認し砂を落としながら 、 これを使う機会がないことを祈っている 。

OGreat Japanese Weapon 「 英軍との調整のためパレスを歩いていると 、 コアリション ・ オペレーション部の副部長の大佐に出会った 。 その大佐

は 、 以前班長が紹介したように 、 大の日本びいきで 、 ポートはヤンマー 、 時計はセイコー 、 車は日産 、 等々 。 特に時計 に至っては 、 30数年間同じセイコーを使っており 、 「 この時計が止まるときは 、 僕の人生も止まる 。 」 とまで言及されて いるほどだ 。 その大佐が 、 私の所持している小銃を見つけて 、 「 見せてくれないか ? 」 と言われた 。 私が小銃をわたす と 、 大佐は手に取り 、 興味深げに舐めるように見回し 、 「 何て言う銃だ ? 」 「 タイプ89です 。 」 「 5 . 56か ? 」 「 はい 。 そうです 。 」 「 やっぱり 、 日本製は素晴らしい 。 うちの銃なんか … 。 」 と首を二 ・ 三度振り 、 嘆いておられた 。 挨拶した

後 、 英軍LOの方に向かおうとしたとき 、 「 君 、 さっきの銃の名前は 、 何て言ったかな ? 」 と後方から再び尋ねられた 。 「 タイプ89です 。 」 「 ありがとう 。 」 と去って行かれた 。 普段 、 常時携行していて 、 やや不便だと思っている小銃ではある が 、 MADE IN JAPANはやっぱり素晴らしいと言ってくれる人がいると 、 鼻高々である 。 大佐以外にも 、 89式小銃 に興味を示す他国の軍人は大勢いる 。 この小銃を製作していただいているメーカーの耳に届けてあげたいくらいであ る 。 もちろん 、 定期的に手入れをして 、 不測の事態には万全を備えている 。 異状なし 。

バスラLO日々業務報告 ( 4月25日1900 )

バスラ空港

1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) : 「

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MIND ( SE ) の将来計画 、 IED及びADF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 司令部朝 ・ タ会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会識 ( 4 ) 業支隊長バスラ出張対応 ( 5 ) 空路輸送調整

4 明日の予定

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議出席 | ( 4 ) 業支隊長バスラ出張 ( 指揮官会議参加 ) 対応

( 5 ) 空路輸送調整 | * R & R

5 その他 ( 備考 )

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