バグダッド日誌 (2006年3月14日)

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の概要 ( 仮訳 )

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バグダッド 日 誌 ( 3月14日 )

○ハードターゲットとハードタッチ 「 テロリスト等反多国籍軍勢力からの攻撃を受けないため 、 如何に 「 自分たちが精鋭部隊であるか ( テロリストにとって ハード ・ ターゲットであるか ) 」 を示し 、 テロリスト等に偉容を見せつけ攻撃しようとする意志を未然に予防している 。 ま たその偉容を示す手段として 、 何かあればすぐに反撃する動作をとり続ける方法 ( ハード ・ タッチ ) を米軍はとり続けて いる 。 「 パレス ( 多国籍軍司令部 ) 前の駐車場で 、 キャンプ周辺を警備するコンボイがよく出発前のミッション ・ ブリーフィンを 実施している 。 地図で任務を確認し合い 、 キャリバー50の動作点検 ・ 通信機 ・ 水 ・ スペアタイヤ等を確認して 、 整斉と 準備している 。 これらの洗練された一連の動作は 、 テロリスト等をしてハード ・ ターゲットと思わせるに十分だと感じる 。 日本隊も一連の動作は決して引けを取らず 、 更に整頓 ・ 服装 ・ 態度等は日本隊の方が一枚上手のようにも感じる 。 「 ハード ・ タッチ 」 の象徴としてコンボイの最後尾車両には 、 「 Danger ! Stay back ! 」 と書かれた看板が英語 ・ アラビア 語で大きく表示して 、 コンボイの後ろに近づいた車両に 「 今にも射撃しますよ 。 」 と言わんばかりの態度を示している 。 コンボイによっては 「 300m以内の後方に近づくな ! 」 ( 見えないと思うが . . ) と表示している 。 先日BIAP ( バグダッドイ ンターナショナル ・ エア ・ ポート ・ キャンプヴィクトリーに隣接 ) へ経由者の支援に行った時 、 偶然米軍警備コンボイに遺 遇した 。 クラクションを鳴らし 、 コンボイの中に巻き込まれようものなら 「 撃たれるのではないか ? 」 との恐怖心さえ抱い た 。 仲間の我々から見ても少しやりすぎのようにも感じるが 、 「 任務 ・ 場所 ・ 敵の脅威度 」 により仕方のないことだとも感 じる 。 「 日本隊の実施しているSU方式 ( スパー ・ ウグイス嬢 : 市民に左手を振りながらも 、 右手はいつでも対応できるように 準備 ) による 「 ソフト ・ タッチ 」 とは大きな違いである 。 「 ハード ・ ターゲット 」 と認識させるには色々な考え方がある 。 1 % のテロリストを対象に 「 ハード ・ タッチ 」 を優先させる のか 、 99 % の善良な市民を対象に 「 ソフト ・ タッチ 」 を優先させるかは 、 その 「 国柄 ・ 任務 ・ 考え方 」 に大きく左右されて いる 。