バグダッド日誌 (2006年3月15日)

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バグダッド 日 誌 ( 3月15日 )

OBIAP ( バグダッド ・ インターナショナル ・ エア ・ ポート )

空幕の情報要求に基づき 、 BIAPの軍 ・ 民のターミナル警備状況を確認に行った 。 軍用ターミナルはコアリションの交 代要員の送迎のためよく訪れる機会があるが 、 民間ターミナルは着任以来2回目であった 。 空港全体は 、 軍 ・ 民とも キャンプ ・ ビクトリーに隣接しており軍の敷地内にある 。 軍 ・ 民それぞれが滑走路をもっており 、 民間ターミナルは軍用 の滑走路を挟んで軍用ターミナルの正面の位置にあり直線距離では1km 、 道路距離では滑走路を迂回する経路とな るので約10Km離れている 。

当然の事ながら軍用ターミナルは軍の警備が 、 民間ターミナルはイラクの民間警備員が警備している 。 民間空港の セキュリティーは前回訪問した時と比べものにならないほど厳しく 、 民間空港のゲート 、 ターミナル入り口 、 駐車場入り 口の3ヶ所で厳重なチェックがなされた 。 我々のように戦闘服及び多国籍軍のIDを持っていれば 、 2 ~ 3分程度の チェックだが 、 民間人は車両点検等で10分以上かかっている 。 出発ロビーの警備状況を知りたかったのだが 、 搭乗券 がないとDeparture Gateには 、 入れず Arrival Gatelに行くしかなかった 。 到着ロビーに入る際もボディ ・ チェックを厳 重にされ 、 更に空港立入専用のIDがないのでロビー内に入れないという 。 ねばり強く事情を説明して 、 ようやくロビーの 中に入ることができた 。 写真撮影禁止のサインがないことを確認し 、 警備の状況を撮影しようとした瞬間に 、 5人の空港警備員 ( 全員イラク 人 ) に囲まれてしまい 、 アラビア語で何やら怒鳴っている 。 こちらも別に悪いことをしているわけでもないので 「 アー ニー ・ ヤバーニー ( 俺は日本人だ ! ) 」 というと 、 怒鳴っているトーンが落ちて 、 親しみのトーンへと変わ 「 ヤバーン ( 日 本 ) 、 サマーワ 、 Good 」 の単語が断片的に聞き取れる 。 現在警備強化中で写真を撮らないで欲しいと言うことを言われ ( たと思う 。 ) なんとか解放された 。 BLAPのセキュリティ ・ レベルはグリーン ( 安全 ) ではあったが 、 厳重な警備がなされていた 。 またロビー内で爆発音と 振動を感じ反射的に身をかがめる瞬間もあったが 、 周りにいるイラク人や国連職員と思われる欧米人は何事もなかっ たようにしている 。 ( バグダッド空港に対する攻撃情報にも載っていなかった 。 )

出発ロビーで5人の空港警備員に囲まれた時は多少驚いたが 、 ほんの少し 「 アラビア語が分かったこと 」 「 日本人だっ たこと 」 で救われた気がした 。 サマーワの日本隊の活躍により何事もなかったと感謝している 。

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バスラLO日々業務報告 ( 3月15日1900 )

バスラ空港

1 警戒態勢

( 警戒態勢 ) :

2 特記事項

( 1 ) 情報要求対応

SSR ( ISFの戦力化の状況 ) 、 MND ( SE ) の将来計画 、 ED及びIDF関連情報 、 デモ関連情報等 ( 2 ) 定例情報収集 : ( 3 ) 定例会議への出席 : 司令部朝 ・ 夕会議 、 J2 ・ J3 ・ J9認識統一会議

3

本日の業務

( 1 ) 情報要求対応 、 定例情報収集 ( 2 ) 定例会議 、 指揮官会議参加

4 明日の予定

5 その他 ( 備考 )

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