バグダッド日誌 (2006年3月3日)
バグダッドLO日々業務報告 ( 3月3日1830 )
区分
( 1 ) サマーワに直接影響を及ぼす各屋情報
1 警戒態勢等
( 2 ) イラク査段に係る脅威レベル
サマーワ及びパスラに
バグダッド及びモスルは
ラマディは
2 特記事項
情報収集及び連絡調整
3 本日の業務
情報収集及び連絡調整
4 明日の予定
5
その他 ( 備考 )
| バグダッド 日 誌 ( 3月2日 )
0 “ Baghdad Mosquito "
MNC - 1では 、 毎日 、 アラビア語の新聞 、 TV 、 ラジオ 、 Webサイト等モニターし主要な記事を英語に翻訳し 、 配信して いる 。 題して “ Baghdad Mosquito " 。 この編集作業 、 現地の人を雇い 、 バグダッド市内のとある1軒家で 、 ひっそり と行っている 。 さらにここでは 、 定期的に 、 シーア 、 スンニ 、 クルド等様々な層の人々何人かを一同に集め 「 いま 、 街で
何が噂されているか 」 を収集している 。 男女もほぼ均等に参加していた 。 識字率が50 % といわれるイラクでは 、 この “ 噂 ” が意外に重要な意味を持っており 、 B . Mによれば 、 フセイン政権では 、 情報局が様々な尊の流布に尽力してい たとのことである 。 実はこの会合 、 毎回C2部からも参加しており 、 昨日は息間1尉が参加した 。 ( 私は既に参加済み ) 。
会議場所へは 、 キャンプ内からヘリで5分 、 その後バスに乗り換えて15分ほどで到着する 。 事務所は塀で囲まれた 閑静な住宅街にある 。 会議自体はとても和やかな雰囲気の中 、 参加者がそれぞれ収集してきた街の噂を報告してい く 。 次に 、 いくつかの項目について 、 街の人がどのように考えているか 、 彼ら自身はどのように考えるかの意見交換を する 。 それも結構活発な議論になる 。 ある女性なんかは 、 どんな質問に対しても終始積極的に発言し 、 進行役が 「 そこ まで ! 」 ととめても 、 止めようとしない 。 周りは圧倒されっ放しであった 。 こうして 、 白熱した意見交換は3時間余り行わ れ 、 終了後直ちに編集 、 翌日にはB , MIに載せて配信されるのである 。 ちなみに 、 私が参加したときは聖廟爆破事件 の直後でもあり 、 それに関しての意見交換が多く行われていた 。 さて 、 日頃のC2部の作業は 、 毎日同じ事務室で 、 配信されるてくる膨大なメールをひたすら読み 、 あわせて隔週で 与えられる課題をまとめるという 、 言わば単純作業である 。 そのため 、 キャンプの外に出る本会合への参加はとても 刺激的であった 。 また 、 この会合での議論がMNC - Iの関心事項にヒットすることが多く 、 情勢判断の費となっている ことが実感できる 。 決して花形ではない情報部が充実感を味わうことのできる瞬間の1つである 。