バグダッド日誌 (2006年7月2日)

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別紙第3

バグダッド 日 誌 ( 7月2日 )

○食べ物のうらみは恐ろしい ? . 「 バグダッドでの楽しみの一つは食事であり 、 日本やサマーワから送って頂いた日本食は我々の心の支えなっている 。

ところが最近 、 日本食のストックが底をつき寂しい思いをしている 。 カップ ・ ラーメンを消費しつくし 、 サマーワから送っ て頂いた缶詰等も底をつき始めている 。 レンジで温めるだけで食べることのできるご飯は 、 あっという間になくなった 。 ところが消費しつくしたと思ったにも拘わらず 、 ゴミ袋に 「 シーフード ・ ヌードル 」 のカップが捨ててあったのを確認する と 、 「 誰かがストックしているな ? 」 と言葉では表せない 「 微妙な緊張感 」 が漂っている 。 「 このような微妙な緊張感から 「 沢山あったゼリーはどこ行った ? 」 「 パック赤飯は一個もたべていない ! 」 「 イカの缶詰 はもうないの ? 」 等々の声も聞こえてくる 。 先日素麺を5人で一気に24人前を消費したが 、 あと一回分は十分にあると 思われた素麺つゆが自然消滅 ? してきて 、 思わず 「 素麺つゆを隠せ ! と指示を出してしまう自分が情けない 。 日本 食等をすべて配給制にして管理する程でもないし 、 そこは班員が5人しかいないこともあって自由に食べている 。

昨日は 、 残りの素麺つゆを使用して 、 バグダッド連絡班全員で腹一杯素麺を味わった 。 今回も20人前を軽く超える 素麺を一気に食べ 、 腹一杯になり食べ物のストックに対する緊張感も霧散してしまった 。 皆 、 かなり単純である 。

食べ物ぐらいで我々バグダッド連絡班の 「 鉄の団結 」 にヒビが入ることはないが 、 「 食べ物の恨み ( 執着 ? ) は恐ろし い 。 」 ことも事実である 。

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