バスラ日誌 (2006年6月8日)

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バスラ日誌 ( 6月8日 ) ・

1 昨日 1800から英軍殉職者2名の本国送還式が実施された 。 5月以降だけで3回目 、 我々がこちらに

来てから5回目である 。 昨日は 、 キャンプ ・ メチカでも伊軍殉職者の葬儀が行われており 、 実感として 、 MND ( SE ) 管内の多国籍軍の被害は増えている 。 また 、 テロによるイラク人の犠牲者も毎日のように 報告されており 、 治安の悪化が懸念されるところであるが 、 師団としても逮捕 ・ 掃討作戦を継続しており 、

今が我慢のしどころということだろうか 。 2師団管内の治安悪化の原因には様々な要因があるとは思うが 、 根本的な原因ではないとしても 、 そのう

ちの1つとして 、 米軍のあまりにも安易な武器使用があるのではないだろうか 。 例をあげると 、 サマワ近

傍において 、 自分が走行車線を間違えて走っていたにも拘わらず 、 正面から走ってきた対向車 ( 民間人 ) * に対して射撃して重傷者を出したり 、 タリルにおいて 、 ゲート付近ではなく 、 普通の道路を走ってきたト ラックが制止の指示を聞かなかったといって直ちにドライバーに危害射撃を加えたり 、 状況報告書を読ん でいると何ということを 、 というものが時々見られる 。 米兵が過剰に反応したくなる気持ちに理解できる 。 部分もあるが 、 報告が非常に遅れたり 、 報告内容が正確でないことに苛立っているムサンナ県英軍POLAD のコメント等もある 。 先日の朝会議においても 、 米軍サージャント ・ メジャーが代行して参加していたの だが 、 師団長が最近のTED等被害の増加に対策をとるよう指示していると 、 「 先に撃つ 」 と言葉を挟み 、 醤避をかっていた 。 因みに彼が 、 着任教育で 「 シュート 」 を連発していた方である 。 彼はジョークのつも りだったのだろうが 、 師団管内に所在する米軍警備部隊等の武器使用基準の甘さに 、 少々困っている英軍 関係者にとっては 、 笑えないジョークであった 。

報道では 、 3件以上の文民虐殺事案について調査が始まっていると聞く 。 いかに高い理想を追求しよう 。 と多くの人が頑張っていても 、 一部に低いモラルが混在すれば 、 全体が悪いと見られる 。 10万人以上念司 ・

派遣している米軍にとって 、 軍紀の維持ということも困難な課題なのだろう 。 ls 米軍の攻撃でザルカウィ容疑者が死亡したというニュース速報が流れている 。 影響は ・ ・ ・ 本日快晴 。

カウンター | ED研究会参加のためシャイバ 。 まもなく帰隊予定 。 バスラ4名 、 極めて健康 。

スミッティLO日々業務報告 ( 6月8日 )

区 分 ・ | 1 警戒態勢等

内 Threat Level

変化なし 」

2

特記事項

サマーワ市内等の治安情勢に関して重点的に情報収集を実施

3 本日の業務

( 1 ) 、 情報要求対応等

サマーワ市内等の治安情勢 、 デモ情報 、 英森軍の情勢判断 ( 2 ) 各種業務調整等

THREAT ZONE MAP関連 、 明日以降の家事支援要請関連 、 MND ( SE ) 副師団長等サマーワ宿営地 ・

訪問関連 、 家軍要望事項関連 、 サマーワ宿営地ジェネレーター整備関連等 ( 3 ) 各種ミーティング等 | | 英豪軍作戦会議参加

( 1 ) 情報要求対応等 | ( 2 ) 各種業務調整等 、 ( 3 ) 各種ミーティング等

14 明日の予定

5

その他 ( 備考 )

明日の射撃訓練 「 RANGE3 : 英軍 ( 小火器 ) 0800 ~ 1400