バグダッド日誌 (2006年6月8日)

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バグダッド 日 誌 ( 6月8日 )

Oザルカウィ容疑者 、 死亡発表

本日イラク時間正午に 、 イラクのマリキ首相は 、 武装集団 「 イラク聖戦アルカイダ組織 」 を率いて 、 イラクの各地にお いて大規模な無差別テロや攻撃を繰り返してきたとされるヨルダン人 , アブムサブ ・ ザルカウィ容疑者が死亡したと発 表した 。 マリキ首相の隣には 、 毎朝の指揮官報告で見ることができるケーシー大将が控えており 、 非常に感慨深いも のがあった 。

多国籍軍で勤務するものにとって象徴的出来事であると思い 、 パレス ( 多国籍軍司令部 ) の統合作戦センター ( JOC ) の様子を確認しに行った 。 JOC内にある大きなテレビ ・ スクリーンにはザルカウイ容疑者死亡のCNNニュース を放映していたが 、 いつもと同じように淡々と勤務しており意外な感じであった 。 昼食時であったので 、 そのまま食堂にいくと 、 多国籍軍将兵がCNNを食い入るように見ており 、 「 サプライズイング 」 という声が聞こえたり 「 ハイタッチしている兵士たちもいた 。 恐らく一部の人のみがこの事実を知っていたのであろう 。 多国籍軍はザルカウィ容疑者にさんざん煮え湯を飲まされてきたという印象が強いだけに 、 イラク国民にとっても多 国籍軍にとっても非常に 「 ポジティブ 」 なニュースであった 。

今思い返してみると 、 今朝の指揮官報告 ( BUA ) はケーシー大将は不在であり 、 またテレビ会議の画面に映し出さ れているインターナショナル ・ ゾーンの米大使館の出席者が非常に少なかったのを思い出し 、 この発表の準備等が あったのかと個人的に想像していた 。