バスラ日誌 (2006年5月12日)

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バスラ日誌 ( 5月12日 ) 1 今回のバグダッド訪問では 、 英軍C130の航空輸送調整を実施したが 、 往路はバグダッド付近の砂嵐 のため着陸地点をバスラに変更する可能性がありエアターミナルにおいて待機し 、 宿泊施設も確保した 。 師団VISITの

には手間をかけさせたが 、 幸いバグダッドに着陸できたので 、 キャンセルした 。 調にはお詫びを申し上げたところ 、 笑顔で 「 ノープロブレム 」 と言ってくれた 。 復路 、 英軍C130は予定通りクウェートまで飛んでくれたので 、 我々も任務終了と思っていたところ 、 空自機の飛行延期 ( 気象条件 ) によって1日遅れたこと等の理由から 、 英軍ヘリを要請することとなった 。 事案発生後の厳しい条件の下 、 前日夕方からの調整にもかかわらず 、 空輸調整担当

は嫌な顔 もせずに調整してくれた 。 6日のヘリ墜落で亡くなったパイロットが 、 2日後に帰る予定であったこと 、 その方が彼の上司であり友人であったことを教えてくれたのは 、

である 。 事案当日 、 仕事を 終えるまでいつもと変わらず冷静に事態に対処していた だ が 、 その夜遅く珍しく感情を高ぶら せ 、 悲しみをこらえながら語ってくれたものである 。 本日 、 そのヘリが飛ぶ約2時間前にさらに6名を乗 せて欲しいとの調整では 、 さすがに彼も苦笑いだったが 、 大きなヘリ ( メルリン ) だからたくさん乗った 方がいいと言ってくれた 。 結局その6名は乗らなかったとのことで 、

には再度お詫びした 。 私たちは 、 我々のために危険を冒してくれている他国軍人のことを 、 もう少し意識したほうが良いのでは なかろうか 。 自前の輸送手段を持たない我々は 、 お願いして輸送していただいている 。 サマワは理解して くれているが 、 それを実感していない方々もいらっしゃるようである 。 また 、 師団司令部で彼らが欲しい と言ったほんの些細な情報も 、 微妙な問題については提供することができないと断る我々に対し 、 彼らは 理解を示し 、 真摯に対応してくれる 。 彼らにとって 、 信頼できるパートナーとして認めてもらえるように 努力してきたつもりであるが 、 さらにさらに努力が必要だと思っている 。

当然だが 、 空路移動にはより高いリスクもある 。 実態 をご理解頂くためには綺麗事では済まない部分もある 。 どうかこの思いが届きますように 。 2 本日曇り後晴れ 。 バスラ4名 、 極めて健康 。

スミッティLO日々業務報告 ( 5月12日 )

区 分 1 警戒態勢等

変化なし 。

Threat Level

2 特記事項

ヒドル付近における民間コンボイ損壊事案に関して重点的に情報収集を実施

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応等

サマーワ市内の治安情勢 、 デモ関連情報 、 英豪軍の情勢判断 、 ヒドル付近における民間コンボイ損壊事

案関連情報等 | ( 2 ) 各種業務調整等

明日以降の豪軍支援要請関連 、 業支隊長 ・ POLAD等キャンプスミッティ訪問関連 、 素POLADサマーワ 宿営地訪問関連 、 AMTG2COサマーワ宿営地訪問関連 ( 13日 ) 等 ( 3 ) 各種ミーティング等

英豪軍作戦会議参加 ( 1 ) 情報要求対応等 ( 2 ) 各種業務調整等 ( 3 ) 各種ミーティング等

4 明日の予定

明日の射撃訓練 RANGE1 : 英軍 ( 小火器 ) 0800 ~ 1500 RANGE2 : 英軍 ( 小火器 ) 0800 ~ 1600

5 その他 ( 備考 )