バスラ日誌 (2006年5月15日)

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バスラ日誌 ( 5月15日 )

1 先日紹介した第20旅団の部隊章 「 拳 ( こぶし ) マーク 」 である 。 彼らもその ものズバリ 「 フィスト 」 と呼んでいる 。 第7旅団のマークより強そうだと思うが いかがだろうか 。 皆さんこのマークを左腕につけて誇らしげである 。 まだ 、 その 由来については聞いていないが 、 そのうち何でも知っていそうな ( 自衛隊の隊付 准尉のような ) 人を見つけて聞いてみようと思う 。 左下の写真の方も 、 この部隊 章を誇示するかのようなポーズで写真に収まっている 。 この方が 、 誰であるかに ついては 、 内緒である 。

第7旅団と第20旅団のどちらが精強かについてはまだわからない 。 ただ 、 マークを 見た印象だけを言っているので悪しからず 。 一昨日夜 ( 昨日未明 ) バスラシティの橋業 付近をパトロール中の英軍車両がIED攻撃を受け 、 2名の方が亡くなられた 。 1週間 の内に7名の殉職者を出したことになる 。 イラク作戦開始後の英軍の殉職者は 、 これで 111名になった 。 昨日 、 隣のコンテナにいる警備中隊の人が 、 武器手入れをしながら 、 「 あと12日で帰れます 。 」 と話かけてくれた 。 『 最後の日まで気を付けて 、 』 と言う と 「 ありがとう 。 皆が 、 自分の事をチキンと呼ぶくらいだから大丈夫です 。 」 との事 。

臓病と言われるぐらいでいいと思う 。 細心の注意を払っているということだから 。 こちらに来た時の新着任者教育で 、 ROEの教育があり 、 英国も日本と同様に 、 武器使用条件がかなり 厳しいものであることを 、 ずーと前の日誌に書いた 。 その時説明を聞いていた米軍下士官が 、 「 シュート ( 撃つ ) 」 を連発していたのも興味深かった 。 脅威が存在すれば 、 まず撃つ部隊と 、 慎重に状況を考慮し てからしか武器を使用できない部隊とでは 、 対処方法も異なるかもしれない 。 自衛隊が 、 将来の対応につ いて研究するのであれば 、 英軍の方が参考になるのではないかと思う 。 2 本日快晴 。 バスラ4名 、 極めて健康 。

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