バスラ日誌 (2006年5月28日)

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バスラ日誌 ( 5月28日 )

1 第7旅団と第20旅団のいずれが精強かについて 、 いろいろ比較してみているが 、 警衛に就いている者 の態度等を見ると 、 もしかすると第20旅団の方が上かもしれない 。 また 、 昨日夜 、 人が少なくなってか ら 、 第20旅団の廊下では壁のペンキ塗りが始まった 。 そんなに汚れているわけではなかったが 、 ペンキ だらけになりながら 、 7 ~ 8名の兵士がペンキの入った容器とスポンジ式のローラーを持って 、 どちらか と言えば楽しそうにペンキ塗りをしていた 。 私は 、 第20旅団長の予定伺いと副師団長のサマワ訪問関連 を確認するため一番奥の旅団VISITの部屋に用があったのだが 、 ペンキを付けられないように体を縦 に横にねじりながら 、 ようやく目的を達成して帰ってきた 。 通りすがりの挨拶も第20旅団の兵士の方が よく返してくれる気がする 。 挨拶や警衛の態度 、 司令部の美化など 、 嫌事項的なものについては後者に軍 配を挙げようかと思っている 。 ( 居住区コンクリートブロックには巨大な 「 鉄拳 」 が描かれているし 。 )

作戦に関していえば 、 部隊交代直後とはいえ 、 機牲者 ・ 負傷者を多数出したことは反省の余地があるか もしれない 。 しかし 、

など当初から力を発揮していると思う 。 表面的なところし か見てはいないが 、 印象としては 「 鉄拳 」 の方が強そうだ 。

2 ずーっと前に紹介した 、 松野宗純先生から出国時に頂いた本の中に 、 禅の修行において重視されるもの として座禅のみならず作務があり 、 中でも食事係が特に大切な仕事であり 、 道元はわざわざ 「 典座教訓 」 というー書を著していると書いてある 。 作務とは座禅以外の日常の作業であろう 。 また典座とは 、 食事係 のことだそうだ 。 その 「 典座教訓 」 の中に 、 炊事の心得として 「 喜心 ・ 老心 ・ 大心 」 をもってその仕事に 当たることが大切だと述べられているらしい 。 「 喜心 」 とは与えられたその仕事に喜びと生き甲斐を見い 出し 、 心を据えて葛進すること 。 「 老心 」 とは 、 懇切丁寧な親心を持ってその仕事にあたり全ての素材や 器を悲しみの心で取り扱うこと 。 「 大心 」 とは 、 公平無私な心の働きのことだそうだ 。 なかなかそのよう な境地に至ることはできないが少し反省を込めて紹介してみた 。 見た目は坊主なんだけど 。

3

本日快晴 。 バスラ4名 、 極めて健康 。

スミッティLO日々業務報告 ( 5月28日 )

区分 1 警戒態勢等

変化なし

Threat Level

2 特記事項

3 本日の業務

( 1 ) 情報要求対応等

サマーワ市内の治安情勢 、 デモ関連情報 、 英豪軍の情勢判断等 ( 2 ) 各種業務調整等

明日以降の豪軍支援要請関連 、 群長 ・ 業支隊長 ・ 政策アドバイザー等キャンプスミッティ訪問関連 ( 1日 )

整備関連 、 SWG関違 、 QDG依頼事項関違 、 QDG Administration Ofice関連等 ( 3 ) 各種ミーティング等

英豪軍作戦会議参加

4 明日の予定

( 1 ) 情報要求対応等 ( 2 ) 各種業務調整等 ( 3 ) 各種ミーティング等

5

その他 ( 備考 )

明日の射撃訓練 なし