バグダッド日誌 (2006年6月17日)

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バグダッド 日 誌 ( 6月17日 )

●イラク陸軍司令部 、 NATOオフィスのあるビルディング ・ ゼロ パレス ( 多国籍軍司令部 ) のメイン ・ ゲートと駐車場を挟んだ正面に 、 イラク陸軍最高司令部とNATO事務所が所在す るビルディング ・ ゼロがある 。 ( ちなみにコアリション ・ オペレーション事務所はビルディング35 )

我々が到着した当初の2006年1月頃までは 、 気軽にこの建物内に入り 、 イラク陸軍司令部の様子を見ることができた 。 ( イラクの高級幹部がゆったりと勤務しているというイメージであった 。 ) ところが2月の終わり頃からセキュリティーが厳しくなり 、 物見遊山でこのオフィスには入ることはできなくなった 。 先日 、

が興味本位で中に入った瞬間に米軍勤務者数名に囲まれてしまい 、 どこに行きたいのか確認され 、 そのまま体 よく追い出されてしまった 。

昨日 、 親しくしていたルーマニアLOのフェアウエル ・ パーティーがあり 、 NATOのフェアウエルと合同で実施すると言う ことで 、 このビルディング ・ ゼロでパーティーが開かれた 。 ビルディング ・ ゼロに入った瞬間に米軍中佐が 「 May I help you ? 」 とすかさず近寄ってきた 。 ルーマニアLOのフェアウエルに来たことを伝えると 、 丁寧だが有無を言わさぬ態度で 中庭に案内された 。 中庭は外からは完全に隔離されており 、 木製のベンチや日よけのシートがあってとても雰囲気は良 かったが 、 結局建物内は廊下しか確認できなかった 。 ルーマニアLOは 、 NATOとコアリションの両方で勤務している 。 6ヶ月の勤務期間を終了し本国に帰ることとなった 。 任 務完遂を祝福し 、 無事の帰国を祈念した 。 コアリションの仲間達と勤務間の思い出話に花を咲かせていたが 、 少しだけ 違和感を感じた 。 どうもこの違和感は 、 すでにNATOの一員となっている国とNATOに加入するための実績作りのため にイラク ・ オペレーションに参加している国の間にあるような感じがした 。 またNATO加入を目指す国々はビルディング ・ ゼロに是非とも勤務したいと見ているようであった 。 NATOは現在ハンガリーの陸軍大佐がチーフとしてルーマニア 、 チェ 口等の国が勤務している 。 勿論米軍のスタッフがお目付役でサポートしている 。 ところで 、 フェアウエルにも 連れて行ったが 、 彼の好奇心はこの中庭では満足できず 、 トイレのついでにイラク 陸軍司令部を覗いたため米軍スタッフに注意されてしまった 。 の好奇心は留まるところを知らない 。