バスラ日誌 (2006年5月21日)

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「 バスラ日誌 ( 5月21日 )

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第20装甲旅団の拳 ( こぶし ) マークの由来に関して 、 そのオチは 、 「 特に由来があるわけではなく 、 単に鉄の意志をもって 、 敵を打倒するという意味で 、 アイアン ・ フィストを部隊章としている 。 」 という ことらしい 。 期待させてご免なさい 。 平凡な理由でした 。 でも 、 あの挙は 『 鉄の拳 』 だそうだ 。

2 今月のバスラに対する攻撃は 、 昼間に2回あっただけで 、 静かな夜が続いている 。 11日は 、 1420 「 ロケット弾2発

と 昼食を終え司令部に戻る途中 、 大切な100円ライター ( 実は25セント ) を買いに5分程売店に寄ったためタイミングが合ってしまった 。 司令部手前の3叉路 ( 前に道路上に弾着 があった所 ) 付近を走っていると 、 空気が揺れるのを感じるような爆発音を聞き 、 横を見たら 、 300m ~ 400mのところで弾着直後の煙が上がっていた 。 続けて爆発音1発 、 後で座標を確認したら 、 「 近し 400 」 と 「 遠し600 」 で線上に挟まれていた 。 昨日の20日は 、 ほぼ同時刻の1444爆発音1発 、 滑走路と 「 A10師団司令部との中間点付近にロケット弾が弾着した 。 1月から攻撃13回目 ( 28発 )

3 日中は拷問施設のように暑い喫煙所では 、 さらなる危険が待ちかまえている 。 紳士の国英国のはずであ

るが 、 こちらの皆さんは少々お行儀が悪く 、 1階2階に拘わらず 、 窓を開けて飲み残しのコーヒーや水を 外に ( 中庭に ) 向かってバシャ 、 バシャっと捨てるので 、 日陰を求めて壁際に立っていると 、 とても危険 である 。 今のところ 、 コーヒーを頭からかぶった人を見たことはないが 、 注意が必要である 。 ここでも奥 煙者は肩身の狭い思いをしているわけで 、 窓から捨てる方々と目が合っても 、 涼しい顔で悪びれたところ は全くない 。 中庭に敷き詰められた砂利は 、 窓の下の部分だけコーヒー色に染まっている 。 4 本日快晴 。 バスラ4名 、 極めて健康 。

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